
bosyuって何?SNSで「無料で気軽に」募集ができるサービス「bosyu」の使い方
SNSで簡単、ビジネス関連の募集ができるサービス「bosyu」。採用活動に取り入れる企業も出てきています。
今回は、bosyuの特徴や利用にあたっての注意点などを解説します。
気軽に仲間集めができるサービス「bosyu」

bosyuはTwitterやFacebookなどのSNSと連携して、気軽にビジネスに関する募集ができるサービスです。タイトルと概要文を入力するだけで募集ページが生成され、SNSに投稿できます。「SNSで募集」というと非常にカジュアルなイメージですが、正社員を含めた求人募集にも活用されています。
応募する側は募集ページから応募ボタンを押すだけで応募が完了。メッセージを入力することもできますが、必須ではありません。

また、募集側は必ずしも全ての応募者に返信する必要はありません。応募する際の画面にも「必ず返信がくるわけではありません」と明記されています。
予想よりも多くの応募が集まった場合でも、「せっかく応募してくれたのだから」と応募者ひとりひとりに返事をする必要はないのです。
募集側/応募側ともに気軽にやり取りができるように工夫されています。
なぜbosyuがいいの?特徴とメリット
bosyuは気軽に募集できることに特化したサービスです。ただ簡単なだけではなく、次のようなメリットがあります。
1.いいねよりしっかりした意思表示で、DMより気軽
たとえばTwitterで仕事を手伝ってくれる人を募集するようなツイートをした場合、それに対してDMで連絡をするのは応募する側にとってハードルが高いものです。bosyuでは応募ボタンを押すだけなので、そのハードルを下げることができます。
また、募集ツイートにいいねをされた場合、募集に興味を持っているのか、単なるいいねなのか、募集側には判断がつきません。いきなりDMで連絡を取ってよいものか迷ってしまうでしょう。bosyuでは応募ボタンを押すことになるので、明確に「応募をする」という意思表示がなされます。
いいねとDMの絶妙な間を埋めてくれるのがbosyuなのです。
2.ツイートより文字数が多い
Twitterの1ツイートは140文字以内ですが、bosyuでは現時点で概要文に400文字を入力することができます。140文字では足りないという場合でも、より詳細な情報を記載できます。
3.とにかく簡単に求人ができる
bosyuの必須入力項目はタイトルと概要文だけです。それだけ入力すれば、募集ページやSNSシェアのための画像が自動生成されます。とにかく簡単にスピーディに募集ができるので、「今夜、●●サービスについてディスカッションしてくれる人!」のような募集を当日に行うことも可能です。
4.幅広い募集に使える
採用系SNSでは基本的に正社員やビジネスパートナーの募集が主ですが、bosyuの募集内容は自由です。単発でちょっとした仕事を手伝ってほしいというような募集にも使えます。
5.履歴書や職務経歴書ではわからない部分が見える
bosyuで応募をするのに履歴書や職務経歴書は必要ありません。その代わりSNSアカウントと紐付けられているので、募集者はアカウントを見て応募者の人となりを知ることになります。
SNSアカウントは日々の発信の積み重ねでできています。Twitterであれば1年やっていれば数百のツイートがそこに並んでいるはずです。そこには履歴書や職務経歴書ではわからないその人の素顔が表れています。自分たちのビジョンに共感してくれる仲間を集めるためならば、履歴書を見るよりも判断がしやすいこともあるでしょう。
bosyuを採用活動に利用する際のポイント
bosyuを採用活動に利用する際には、いくつかのポイントがあります。次のようなことに気をつけるといいでしょう。
1.重要な情報は、OGP画像で見える範囲に
bosyuで作成した募集をSNSでシェアする際に表示されるのがOGP(Open Graph Protcol:URLをSNSでシェアする際に表示されるWebページの情報のこと)です。OGPに表示される画像は作成時に入力したタイトルと概要文から自動生成されるので、ここに重要な情報をきちんと入力しておく必要があります。
特に重要なのがタイトルです。何を募集しているのかがはっきりわかるように書きましょう。概要文は冒頭部分しかOGP画像に表示されないので、重要な内容は冒頭に書くことをおすすめします。

どのように書いたらよいのかイメージが湧きにくい場合は、Twitterのハッシュタグ「#bosyu」で検索をしてエンゲージメントが高い募集を参考にするのも一つの手です。
2.ターゲットの興味をひくキーワードを入れる
「フルリモート可」や「副業歓迎」など、来てほしいと思うターゲットにニーズに合いそうな条件を全面に押し出すと、希望する人材とマッチしやすくなります。Wantedlyなどでも求人募集しているのならば、反応がよかったタイトルをアレンジして使うのもいいでしょう。
3.大人数募集に使う際は凍結に注意
Twitter経由での応募の場合、応募者とはTwitterのDMでやり取りすることになります。しかし、同じ内容のメッセージを大量に送るとスパムアカウントと判断されてTwitterアカウントが凍結されてしまう場合があります。
イベントの参加者募集など募集後に大勢の人にメッセージを送る必要がある場合は、Twitter以外の連絡フローを確保しておくか、それが難しければ、現状ではbosyu以外のサービスで募集を行ったほうがいいでしょう。(今後改善される可能性はあります)
4.どのようにビジネスに繋がるのかがわかるように書く
正社員の採用から起業仲間集め、ちょっとした仕事を手伝ってほしいといったものまで気軽に募集できるのがbosyuの魅力ですが、内容がビジネスにまったく関係ないように見えるものはNGです。利用規約にも、以下のように明記されています。場合によっては運営側から注意を受けることもあるようです。
投稿者と第三者との間におけるビジネス上の「きっかけ」を提供するサービスであり、面識のない異性との出会を目的とするメッセージの投稿、求人広告掲載媒体としての利用等、異なる目的による利用はできません。
https://bosyu.me/support/terms
求人募集ならまず問題はありませんが、ランチ相手の募集などは要注意です。
採用活動の一環として自社に興味がある人とカジュアルにランチしたいという意図があっても「渋谷近辺でランチできる人募集」というタイトルにしてしまうと、出会い目的なのかビジネス目的なのかわかりません。利用規約に違反するような使い方にならないよう、表現には注意しましょう。例えば「●●事業についてランチしながら情報交換してくれる人募集」なら、ビジネス目的であることが伝わるのではないでしょうか。
Twitterのフォロワーが少なくてもbosyuは使える?
bosyuを使う上で気になるのは、「自分のフォロワー数はそれほど多くないけどbosyuで応募は集まるのか?」ということでしょう。
結論から言うと、使うことはできるし応募者が集まる可能性もあります。自身のフォロワーが多くなくても、拡散に協力してくれてある程度影響力のある人が周りにいれば、多くの人の目に入るからです。
フォロワー数ばかりを気にするよりも、大切なのはフォロワーのエンゲージメントの質です。自分の普段の活動に興味を持って気にかけてくれているフォロワーがどれだけいて、どれだけ関係性を築けているかどうかかが、募集の成否に大きく影響します。
たとえフォロワーが100人程度でも、採用ターゲットに近しいフォロワーや、企業や自分のことを心から応援してくれている人が集まっていれば、応募してもらえたりリツイートしてもらえたりする可能性は高いです。
そのような環境がまだ構築できていない場合、bosyuで募集をしてもあまり応募が集まらないかもしれません。bosyu以外のサービスを使うか、TwitterではなくFacebookでの募集をメインにしてみてもいいでしょう。
Facebookは基本的に自分の友だちの範囲にしかアプローチできませんが、リアルで関係性がある人が多い分、反応はもらいやすい傾向があります。友だちの中にbosyuしたいターゲットがいるなら有効な手段です。
SNS上での仲間集めをもっと気軽に
bosyuはSNSの気軽さはそのままに、募集時のわずらわしさを大きく軽減してくれるサービスです。ハッシュタグ「#bosyu」で検索すると、高度な技術者の募集から「ランチしながらお話しませんか?」というライトなお誘いまで、幅広い募集に活用されているのを見ることができます。
SNSを活用した採用広報を行っているならば、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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