
6ステップでわかる!採用活動におけるTwitter活用マニュアル
Twitterを採用などビジネスに活用するためにアカウントを取得したとしても、運用しなければ何も起こりません。
とはいえ、今までTwitterをあまり使ったことがない、慣れていない人は「次は何をすればよいのだろう?」と迷ってしまいますよね。
今回は実際にTwitterの運用を始めた後、はじめに何をすればいいのかを6ステップで解説します。
Twitter活用の重要性やTwitter基礎知識については以前の記事をご覧ください。
経営者自身が強力なコンテンツになる―採用広報におけるTwitter活用―
採用広報を実践したい経営者必見!ここから始めるTwitter基礎講座
Twitter活用のロードマップまとめ
経営者によるTwitterでの発信は、採用だけでなくPRや営業など、さまざまな効果があります。しかし、ただの挨拶やどこで何を食べたといったプライベートのことをつぶやいても、効果はあまり得られないでしょう。自由に楽しんでやるのは大切ですが、ビジネス目的を持ってTwitterを運用していくなら、一定の方針は必要です。
ビジネスに効くTwitterアカウントにしていくために、次の6つのステップを意識してみてください。これを実践することで、将来仲間になってくれるかもしれないフォロワーを集めたり、経営者自身や会社を応援してくれる人を増やせたりする可能性が高まります。
- ターゲットとツイートする「キーワード」を決める
- プロフィールを作り込む
- 「ツイート数」を増やす
- 「フォロー」を増やす
- フォローしたユーザーのツイートをいいね&引用リツイート
- フォローしてくれた人やツイートに反応してくれた人をフォロー
1.ターゲットとツイートする「キーワード」を決める
まず、どのような人をターゲットとして発信するのかを決めます。採用という目的があるなら「こんな人を採りたい」という人物がターゲットになるのはもちろんですが、自社の顧客層などもターゲットになり得ます。Twitterを使う一番の目的に沿ってある程度のターゲットを絞りつつ、その周辺のビジネスパーソンに届けていくイメージで設定するといいでしょう。
ターゲットを決めたら、次にターゲットが興味を持つようなキーワードを考えます。あまりキーワードが多くても軸がぶれるので、3〜4個程度に絞るとよいでしょう。

2.プロフィールを作り込む
プロフィールはSNS上で自分が何者なのかを示す、自己紹介+名刺のような重要な要素です。内容によってフォローされる確率も変化するので、必要な情報を漏れなく盛り込んでおきましょう。

アイコン/カバー写真
アイコンは基本的に本人の顔がわかる写真を使用します。写真をWeb上に載せるのに抵抗があれば、イラストなどでもいいでしょう。
カバー写真は見る人に与えたいイメージに近いものを使用します。たとえば、楽しく働ける仲間を集めたいならば普段の社内の楽しそうな様子や社員が並んで楽しそうに写っているもの、権威性を持たせて自分のビジョンに共感してくれる人を集めたいならばプレゼンや講演をしている写真などがおすすめです。
名前/アカウント名
名前欄には日本語とローマ字表記の両方を入れておくと検索にひっかかりやすくなります。また、名前だけではなく所属する社名や現在注力していることを併記するのもビジネスアカウントでは一般的です。

アカウント名(@以降のローマ字部分)はリプライの際に使用しますしフォロワーが覚えてくれることもあるので、意味のない文字の羅列ではなく自分に関連するものにしたほうが便利です。
プロフィール文
現在一番注力していることを名前欄に入れなかった場合、プロフィール冒頭に記載しておきます。社名を入れなかった場合もプロフィール文に入れておきましょう。所属がわからないと採用活動にはつながりません。
プロフィール文には文字制限があるので、内容が重複して文字数が無駄にならないよう気をつけながら、情報を盛り込んでいきます。文章にして書ききれない情報は単語を羅列する形で記載しておけば、検索の対象になります。あえてターゲットの興味領域の少しニッチなキーワードを入れると、共通の興味関心を持って検索してくる人に見つけてもらいやすくなるでしょう。
ブログやnoteアカウントがあればURLを記載しておきましょう。
トップ固定ツイート
通常、ツイートをすると過去のツイートはどんどん流れていきますが、指定したツイートを1つだけトップに固定することができます。プロフィール文と同様、新規の閲覧者に自分がどういう人間なのかをアピールできる要素です。

自分がインタビューされた記事があれば、その記事のURLと概要をツイートしたものを固定しておくとよいでしょう。それ以外にも、自分が書いて反響があったブログ記事のリンクや、過去のツイートである程度いいねがついた(できればバズった)ツイートでも構いません。運用を開始したばかりでそれもなければ、「このアカウントではどのようなことをつぶやくか」の自己紹介ツイートなどを固定しておきましょう。
3.「ツイート数」を増やす
ツイート数が少ないアカウントは「フォロ―すべきか」の判断をしづらいので、運用を開始したらまずはある程度ツイート数を増やす必要があります。まずは1週間で20ツイートを目標に、2週間継続してみましょう。
ツイート量を増やすためのポイントを以下で解説します。
普段のメモはツイートネタの宝庫
ツイートを無理なく続けるポイントは、「普段のメモをコピペする」ことです。メモをそのままコピペして140文字に整えれば、1つツイートができます。
ほとんどの経営者は、普段の生活の中で気づいたことをメモに残していると思います。社内のメンバーから指摘されてハッとしたこと、やってみて効果的だった手法、会食や飲み会で盛り上がった話題、本から学んだことなど、それをツイートすればよいのです。
ほかには、部下やクライアントに話して反応の良かった話もツイートのネタとしては有効です。
「そんなものでいいの?」と思うかもしれませんが、あなたが有用だと思ってメモに残した事柄や、部下やクライアントが感心した内容は、フォロワーにも「役に立つ」と思ってもらえる可能性は大いにあります。
簡単なツイート内容でもまずは習慣づけを
それでもツイートをするのが難しければ、まずは自分が面白い・興味深いと思ったニュース記事をツイートすることから始めてみるとよいでしょう。自分なりのコメントをつけたり、特に面白かった部分を引用したりできるとベターですが、記事のツイートボタンから記事タイトルとURLをシェアするだけでも構いません。
ニュース記事をシェアするだけでも、フォロワーは「この人(この会社の経営者)は普段こういう視点でこういう情報に触れているんだ」という情報を得ることができます。それが自分の興味のある領域と一致すれば、より興味を持ちやすくなるでしょう。
ツイートが習慣になるまでは、朝晩の移動時間や寝る前など「いつツイートするか」を決めておくのも有効な手段です。メモをコピペして整えたりURLをシェアするだけならば、1ツイート3分もあればできると思います。
4.「フォロー」を増やす
プロフィールを記入し、ある程度ツイート数が増えてくると、あなたのホーム画面を見た人が「あなたが何者であるか」を把握できるようになります。このタイミングで「フォロー」を増やしましょう。
友人・知人はもちろん、ステップ1で決めたキーワードで検索して表示されるユーザーの中で、自分が興味を持てそうな人などもフォローしていきます。フォローすることで存在に気付いてもらえるので、相手がフォローしてくれる可能性も高まります。ただし、急激にフォローしすぎるとスパムアカウントと判断されて凍結される可能性があるので、注意が必要です。
興味領域が近い人をフォローすれば、次ステップで説明する引用リツイートなどもしやすくなります。また、ターゲット像に近いユーザーのツイートを見ることで興味を持つ内容を理解しやすくなるので、自分のツイート内容の質向上に繋げられます。
5.フォローしたユーザーのツイートをいいね&引用リツイート
他ユーザーをフォローすると、フォローしたユーザーのツイートが自分のタイムラインに表示されるようになります。その中に興味をひかれるものがあったら、積極的にいいねや引用リツイートをしましょう。
Twitterは一方的な発信ツールではなくコミュニケーションツールです。積極的にフォロワーと交流していきましょう。
引用リツイートは「こんなコメントをもらいました」という意味でリツイートしてくれるユーザーもいるので、結果として新たなユーザー層にリーチができ、フォロワー獲得にも繋がります。
6.フォローしてくれた人やツイートに反応してくれた人をフォロー
ここまでのステップをこなしていると、あなたをフォローしてくれる人やあなたのツイートにいいね、リツイートをしてくれる人が増えてくるはずです。
フォローやツイートに反応してくれた人について、ターゲット像がある程度近ければフォローしてみましょう。もちろん、スパムアカウントや無差別フォローしているアカウントはスルーでOKです。
いいねやリツイートをしてくれた人は多少なりとも発信内容に興味を持ってくれた人なので、フォロー返しをしてくれることも多いです。特にあなたのインタビュー記事やあなたが書いた記事を拡散してくれているユーザーは、興味領域が近く、採用ターゲットや自分・会社を応援してくれる人になる可能性があります。ぜひTwitter上で関係を作っていきましょう。
SNSの意義はつながりを増やすこと
Twitterを採用広報に活用するための第一歩を踏み出すまでのステップを解説しました。何事も軌道に乗るまでが大変なので、何をしたらよいか分からず行き詰まっている方はぜひ参考にしてみてください。
採用PRにSNSを使う意義は、なによりも「会社や事業、自分を応援してくれる”つながり”を増やす」ことです。テクニックももちろん大事ですが、アカウントの向こうにいる「一緒に働くことになるかもしれない人」や「心強い仲間になるかもしれない人」へ自分の言葉を届けることを意識してみてください。
Twitterは「仲間を増やす」ための最強ツールです。