CO-NECTAR


 

採用と組織づくりと発信はすべて繋がっている。リジョブが大事にする採用PRの考え方

前回は、株式会社リジョブの3年連続130%増益を達成した背景にある、強い組織づくりへのこだわりについてお話を伺いました。今回は、採用の層にも変化をもたらした採用PRの取り組みについて、引き続き組織づくりの責任者、窪田氏に伺っていきます。

情報発信がもたらした応募者の質の変化

—— 「中途採用の層にも変化が見られるようになってきた」とのことですが、どのように変化しているのですか?

窪田氏(以下、敬称略):M&Aから3年経過したあたりから、組織の基盤が出来上がってきた実感がありました。そして、採用を強化してきた2018年には中途・新卒関わらず、新生リジョブと応募者の価値観がマッチするという応募レベルでの向上が見られ、組織基盤が固まったことを感じられた一年になりました。

特にここ一年は、比較的採用がうまくいったと思いますね。ベンチャー界隈では採用が大変とされる業種の人材や、今までは採ることが難しかった層も、希望通りの人数を採用できています。慢性的な人材不足の時代なので、その中で同じ方向性を一緒に目指せる方々にリジョブを選んでもらえるのは非常に嬉しいですね。

—— 採用への取り組みは、具体的にどのようなことをされてきたんですか?

窪田:新入社員による採用セミナーの企画や、通常数カ月をかけてチーム制で新規事業プランを立案し、ビジネスプランコンテストを行う幹部候補の事業創造合宿をミニバージョンにしたワークショップの開催など、色々と実施してきましたね。

2018年に社員ブログの発信をはじめてからは、現場メンバーによる週1ブログリレーも行なっています。この1年の採用の変化に、このブログの影響度は大きいと感じていますね。

今では、入社する人のほとんどが見てきてくれています。これまでは組織基盤を構築中だったので、何も情報がない中、面談時にM&Aのことなども一から説明して、経営層との面談時にも再度説明して…という流れでした。現在は、見て知った上で面談に来てくださるので、コンセンサスが取りやすくなっています。

それに、代表の鈴木や会社のこともよく理解してきてくれていますね。これまではイメージするしかありませんでしたから。

那須さんはどうでしたか?

▲インタビューに同席いただいた、那須りな氏。広報担当としてブログ発信など社内外への情報発信を担っている。

那須氏(以下、敬称略):私が入社した頃は得られる情報が少なかったので、代表の鈴木についても会社についても、持てるだけの情報からイメージするしかありませんでした。

入社してみてなおさら、「こんなにいい所がいっぱいある組織なのに全然知られていなくて勿体ない。もっともっと世の中にリジョブの良さや、想いをもって働いているメンバーの人となりを伝えていきたい」と実感しましたね。だから今その発信に携われているのは、とても嬉しいです。

「伝える」ために「伝わる」コンテンツ選び

—— 数ある情報発信手段の中で、ブログを選んだのはなぜですか?

窪田:表面的なことだけではなくて、最終的な軸の部分までしっかりと伝えたい、そのためにはSNSではなく、ブログでしっかりしたコンテンツとして発信したいと思ったからですね。

—— 確かにSNSだけではライトになってしまうし、軸の部分まで伝えるのは難しいですよね。

窪田:弊社はIT系ベンチャーといっても派手な会社では全然なくて、会社の考えや「社会課題を事業やITで解決する」というビジョンに対して真摯に向き合っているメンバーばかりなんです。

だから、自分を良く見せたい・派手に見せたいといった分野は得意ではないので、コンテンツを作るときも、那須が根掘り葉掘り聞かないとみんな自分を出さないくらい、不器用なのです(笑)そんな彼らが、自分を等身大に表現できて深みが出せるのがSNSよりもブログだと思って選びましたね。

例えば、「社会課題を事業やITで解決する」と同じように思っていても、隣の誰かのためなのか、業界のためなのか、日本のためなのか、はたまた世界のためなのかで、頑張る範囲は全然違うじゃないですか。リジョブはその自分が設定した目標のために努力できるかどうかを採用の軸としていて、そこの範囲はみんな違うので、入社理由やきっかけ、経歴も違ってきます。でも、入社した基本の軸はみんな一緒なんです。それを、「社会のために頑張る」という簡単な文面では伝えられない。だから、ブログで一人ひとりがよくわかるように発信したいし、表面的なことは違っても最終的な軸が一緒だということが伝わればいいなと思っています。

▲社員ブログ(https://rejob.co.jp/recruitment/event_report

—— コンテンツは記事以外にも動画もつくられていますよね。どのような目的で作られているんですか?

窪田:M&A直後に制作した動画「VISION MOVIE」はフィリピンで撮影していますが、こちらは「まだ見ぬ世界観」を伝えたくて動画にしました。

これは当時立ち上げた、CSV推進プロジェクトを知ってもらうための動画です。やりたいことは決まっているけれど、まだ事業ではなく、どんなプロセスで動かすのかも決まっていない中で、想いだけがあったので、それを表現するのは文字では難しい。まだ見ぬ世界観を伝えるのはきっと動画がいいのではないかと思ったのです。

最近つくった物は、フィリピンで子会社を立ち上げて頑張っている女性社員の奮闘記や、インターンから新規事業に関わったマーケターの成長記です。M&Aからつくり上げてきた基盤があるからこそ、概念ムービーではなく、より実態に基づいた動画もつくれる段階になりました。

ブログや動画をはじめ、どのようなコンテンツなら伝えたいことを伝えられるのか?と考えながら、コンテンツづくりをしています。

▲フィリピンで子会社を立ち上げた、女性社員の奮闘記紹介ムービー

取材対象者の真髄にどれだけ迫れているかが重要

—— コンテンツを制作する上での工夫はありますか?

窪田:コンテンツは、表面的な部分ではなくもっと内側にあるもの、その強い部分を伝えたくて制作しています。ですから、取材対象者の本質に迫れているかどうかは、しっかり見ますね。綺麗ないいイメージだけを持ったコンテンツがつくりたいのではなく、本質を伝えられるものをつくりたいと思っています。

那須:何となく小綺麗にまとまった80点の記事を書くのではなくて、ちゃんとその人らしさやその人が歩んできた道が伝わるような記事をつくるために、窪田が人材選定と対象者理解を含めた本質的なディレクションをしっかりしてくれています。

—— コンテンツを作成されるとなると、目標や数値の設定について気になりますが、何か置いているんでしょうか?

窪田:マーケティングの観点からすると置いた方が良いのかもしれません。ですが、バズらせる目的のコンテンツと本当に心を動かしたい人に向けたコンテンツは違うと思っています。当面は、気持ちを伝えたい人に伝わるコンテンツづくりにこだわっていきたいです。

採用と組織づくりと情報発信は全てつながっている

窪田:コンテンツをつくりながらいつも思うことは、採用していくこと、組織をつくっていくこと、情報を外に出してくことは全てリンクしているということです。

それは一本道でつながっていて、人が増えていく度にどんどん重なり合っていくんですね。それが重ならなければ組織はバラバラになってしまうけれど、軸が通った上で積み重なっていけば、幅を広げながらも、一本につながるんですよね。

その1本でつながっているのが今リジョブにいてくれるメンバーですし、その軸を共有しているメンバーなので、ブレない。だから太く強い組織になっていると感じますし、事業においても結果を残せているんじゃないかなって思っています。

採用においても、リジョブはスキルではなくて「想い」を確認していくので、とにかく時間はかかります。でもその姿勢は変えずにやっていきたいですね。

—— 今後、採用や組織創りにおいて何か考えていらっしゃることはありますか?

窪田:M&A後の1、2年は、情報を外に出せるような状況ではなく、まずは組織をつくることに専念してきました。組織をつくりながらバリエーション豊富な人材を採用し、さらに組織を整え、2018年になり、やっとこれまで蓄えてきた情報を発信することができています。

今後はその情報発信を続けながら、リジョブの円をもっと広げていきたいと思っています。先ほどお話しした委員会制度によって、社員・アルバイト・業務委託など雇用形態を問わず、メンバー皆にリジョブの一員として組織づくりに関わっていただけるようになりました。今後は、会社の増床移転と事業領域も拡大していく予定です。これからも大事な軸はブラさずに、これまでまだ関われなかった方々にもその円を広げていきたいと思っていますし、一緒に歩んでいけたらいいなと思っています。

▲アルバイトメンバーの参加率が右肩上がりの、四半期キックオフ

強い組織づくりに対するこだわりがあり、それを採用と情報発信につなげている株式会社リジョブの取り組み、いかがでしたでしょうか。採用広報においては、コンテンツを発信することばかりに気をとられがちですが、「もっとも大切なことは何か」を同社のインタビューで再確認した気がします。

鶴見 美保
鶴見 美保 Miho Tsurumi
CO-NECTAR 編集部・ 編集/ライター/カメラ

自分のライフスタイルを模索する中で、ガイアックスSOC事業部で週3正社員として働くことを決める。趣味は、旅とトレイルランニング。

RELATED

関連記事
新着記事一覧

POPULAR

人気記事
人気記事一覧

RECOMMEND

おすすめ記事

REGISTER NOW

今すぐメールアドレス登録
人気記事やイベント情報等を配信しています
お問い合わせはこちら
トップへ